子供が欲しかった、なんて
子供はかわいい
子供が大好きというわけではないですが、兄や姉の子供たちはやっぱりかわいい。
独り身であることを自覚する内、「子供が欲しい」と思うようになりました。相手もいないのに、本当にお笑い草です。
でも、心の内ではそうやって笑っているくせに、大型ショッピングモールなどで小さな子どもを連れた同年代の人々を見るにつけ、
私もあのくらいの子供が居てもおかしくないんだな、とか。
自分の子供。無条件で自分を必要としてくれる存在、信頼してくれる存在、とはどのようなものだろうか、とか。
自分の子供を腕に抱く日が、私に来るのだろうか、とか。
そんな風に考えるようになりました。
子供が欲しい
そりゃあ、大変なことは多いでしょう。人間一人を育てるのだから、簡単なはずはないと思います。近くに住む姉を見ていると、本当に子供を育てるというのは凄まじい努力のなせる技なのだな、と思います。
私になんて、到底成し得る所業ではないように思えます。
それなのに、生物としての本能なんでしょうか。厄介なものです。
子供が欲しいと思ってしまう。
私に子供を持てる日が来るだなんて、到底信じられませんけれども。
全部無駄だった
ドイツで知り合った御年70の、子供を持たない独身女性の言葉が思い起こされます。
「生理も色々大変だったけど、全部無駄になっちゃったわね」
多分、私はこの言葉を忘れることは出来ないでしょう。
私もそうなるのだろうか、とずっと不安を抱えたまま、これからも生きていくのでしょう。